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工房だより
12月24日(日) こちらの画像はCHUMさんのランプの制作過程です。ガラスカット・コパーテープ巻きが終わってはんだがけをする直前です。このランプは10cm角の4面ですが、ピース数が180近くある、とても手のかかる細かいデザインです。カットしたガラスを研磨しているときなど、ピースが小さいので神経を使いますが、その分出来上がったときの充足感があります。CHUMさんではこのタイプのランプを4点制作させていただいていますが、今回はその4点全てをご購入くださったお客様がいらっしゃって、そんなに気に入っていただけたことがとてもありがたく、うれしいです。
12月8日(金) 一昨日は東京バレエ団の「くるみ割り人形」を観に行きました。古典ではなく、ベジャール振付で、なかなか楽しい作品でした。優先申し込みでかなり良い席が取れたのですが、すぐ近くに、ベジャールのカンパニーで活躍した小林十市さん、東京バレエ団元プリンシパルの首藤康之さん、現プリンシパルの上野水香さんが並んで座っていました。首藤さんを客席で見たのは初めてだったので、開演前にそちらで興奮してしまいました。小柄な方ですが、「タダ者でない」オーラがゆらゆらと立っていました。
その前日の火曜日から、NHK教育でパリ・オペラ座エトワールのマニュエル・ルグリがカンパニーの若手を指導する番組が始まりました。初回は古典バレエの名作「ジゼル」です。生徒役のダンサーたちも、パリ・オペラ座に入団できるくらいですから、とても才能のある子たちなのはその訓練された足先などからも伺えるのですが、ルグリが「そうじゃなくてこうやって」と見本を示すと、もう若手のダンサーたちとは全く異なり、レッスン着姿なのに「王子様」に見えてしまうのがすごかったです。ほんの小さな振りにも全てきっちりと意味を持たせて演じていることもすばらしいと思いました。そういえば、私はルグリの踊る「ジゼル」全幕は観たことがないような気がするので、やはり一度観ておきたいと思います。
12月3日(日) いよいよ年の瀬ですね。ここに入り、クリスマスツリーや天使など、クリスマスにちなむ作品へのご注文が増えています。こんなこともあろうかと、作り置きしておいたものが役に立っています。
クリスマスは、キリスト教誕生以前からあった冬至を祝う祭りが原型になっていると聞いたことがあります。私もイギリスに住んでいた頃、10月半ば頃から急激に短くなっていく日照時間に非常にストレスを感じ、冬至が来るのを心待ちにしていたのを覚えています。今頃の季節は2時を過ぎるとお日様が黄色みを帯びて、たそがれてきてしまうのです。朝、ラジオで天気予報を聞いていて、「今日の日没は3時45分です」などと言われるとそれだけで気がめいってきて、人間はつくづくお日様を必要とする動物なのだと実感しました。それだけに冬至を迎えると、例え寒さの本番はこれからとはいえ、「日が長くなる」と考えるだけで気持ちが前向きになったものです。また、このどんよりと薄暗い季節に、クリスマスの飾りやイルミネーションは唯一の慰めといってもいいようなものでした。キリストの誕生日と冬至の祭りを結びつけた人は、ものすごい名プロデューサーですね。
先々週から2週間にわたり、NHK-BSでヴィスコンティ監督映画を毎日放送していたので、がんばって毎日DVDに録画しました。私が初めてヴィスコンティに出会ったのは中学1年のときに観た「ヴェニスに死す」で、腰が抜けるほどビックリしたのを今でも覚えています。名画座でたまたまお目当ての映画と二本立てになっていたのです。それからテレビや「ぴあ」をチェックして、ヴィスコンティと聞けばできるだけ観るようにしていました。今思えば、中学生にあの世界がどれだけ理解できたのかは全く心許ないですが、映像も話の内容も「これぞヨーロッパ」ともいうべき世界が、その後の人格形成(?)に大きく影響を与えたと思います。しばらくは「ヨーロッパ的耽美の世界」にはまって、世紀末美術だのランボーの詩だのに浸っていました。ここ最近はヴィスコンティの映画を見る機会もありませんでしたが、今回録画したものの中には初めて観る作品もあるので、お正月休みにでもゆっくり鑑賞しようと思います。でも新年早々、常に救いのない悲劇に終わるヴィスコンティを観るのは運気が落ちそうな気もします・・・。
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