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工房だより 2005

12月27日(火) 今年中に納品予定の商品を全て完成・発送しました!本当にホッとした気持ちです。これから年賀状を書き始めます。
 トップページなどに記載しましたが、来年1月下旬を目途に商品価格の改定を行います。作品の中には手間や材料費に比較して価格が低すぎるものがあり、常々見直しの必要を感じていました。「できるだけお求め安い価格でステンドグラスをご紹介し、普及に努める」という従来からのモットーを変えるつもりはないのですが、制作の苦労に見合っただけの報酬はいただけるようにしたいと思います。価格が上がれば、その分お客様が商品やサービスに求める質も上がっていきますので、今まで以上に真摯な気持ちで仕事に取り組んでまいります。

 一昨日フィギュアスケートの五輪代表が決まりましたね。応援していた選手たちが全員選ばれたので大満足の結果でした。会場にわざわざ足を運ぶような熱心なファンたちはみんな村主さんや荒川さんに五輪に行って欲しいんだなということが、拍手や歓声の大きさにはっきり出ていました。私もその二人と男子の高橋選手が選ばれたのが嬉しかったです。
 選ばれなかった方たちも皆それぞれ個性的で魅力的で、生まれる国かタイミングが違っていれば間違いなく選ばれただろう逸材ばかりですが、村主さんと荒川さんは演技が始まった途端に「格の違い」がはっきりと出ました。素人ぽさが全くない、「これぞプロ(プロではないのですが)」という風格があります。
 特に村主さんは長野五輪代表選考で荒川さんに敗れたときから応援していました。当時はまだ高校生で、現在の世界有数の表現力も拙いものでしたが、その拙さの中で一生懸命何かを訴えようとする思いが伝わってきてとても印象的でした。マスコミは「ベテラン」などとまるで年寄りのような失礼な扱いをしますが、まだ24歳、確実に毎年成長していて、これほど見ていて楽しい選手は他にいません。指先までしっかりと神経を行き届かせたポーズの数々は、バレエファンも魅了します。ぜひとも本番でご本人の満足のいく演技をしてほしいと思います。
 男子の高橋選手も、スケーティングの迫力と表現しようという意気込みが素晴らしいと思います。本田選手もスケーティング・表現力ともにありましたが、高橋選手はそれを追い越すほどに成長できると確信しています。日本人というと、音楽でもダンスでも「テクニックは素晴らしいが表現力が・・・」と言われることが多いので、このように表現力や美しさでも欧米の選手に引けをとらない選手が現れるのは本当に頼もしいです。どうか皆さんよいコンディションで本番に挑んで、私たちを楽しませてほしいです。
12月21日(水)  今日ようやくイギリスの友人知人にクリスマスカードを投函しました。もう今からでは絶対にクリスマスには間に合いませんが・・・。こんなことは初めてですが、それくらい今年の秋からの忙しさはすごかったです。今もまだアリヴェデパールさんからの大きな注文を抱えています。年内に仕上げなければならないので、もうしばらく寝不足状態が続きそうです。でもこのお仕事が終わればようやく先が見えてくるので、少しお休みできそうです。とは言っても「仕事を」休めるだけで、年賀状書きや大掃除や確定申告の準備などなどしなければならないことは山積みなのですが・・・。
 去年の確定申告分までは、自分でexcelで作った表から書類を作っていたのですが、システムが変わってとてもそれではやっていけなくなってしまったので、今日仕方なしに会計ソフトを買いました。結構ポイントがついたので、それを使って新しいきれいなCDウォークマンも買いました♪ささやかながら「自分へのごほうび」です。仕事がひと段落ついたら、本当に「ごほうび」にイギリスに2-3週間行ってきます!前回のアップのときも同じようなことを書いていますが、そうやって自分を奮い立たせることで体力・気力を立て直すことができますからね、がんばります!
12月15日(木) 少しずつご注文の品の制作が進んできて、だんだん普段のペースに戻りつつあります。この調子で行けば、年末には少しは自分のこともできるかと思います。9月以来毎日5時間くらいしか寝ていないので、何となく頭がすっきりしません。風邪を引かないように気をつけねばなりません。でも無理をしない訳にはいかないし…。何だか綱渡りな毎日です。
 今年は年末にイギリスには行かないので、その点今までより余裕があります。やはり秋頃から年末までは毎年繁忙期なので、もう年末にイギリスに行くのは控えた方がいいのかもしれません。イギリスでも年末にはこの一年を振り返るような番組をよくやるので、年末に数週間滞在するだけでその年の出来事がわかってしまうので楽しいのですけれど…。3月頃まで航空券の安い時期が続くので、その頃ふらっと行ってみようかな、とも思います。
12月4日(日) 昨日はついに『ぶらり途中下車の旅』の放映がありました。工房内もなかなかきれいに映っていて一安心です。放送終了直後からお問い合わせのお電話を多くいただきまして、夕方までその対応をしていました。こんなに反響があるとうれしいです。ただ、仕方のないことなのですがお店だと思われた方が多かったようで、実はそうではなく実際に作品をご覧いただいてお買い上げいただくようなシステムにはなっていないことをお伝えするのが心苦しかったです。ネットがだいぶ普及してきたとはいえ、やはりまだ触れる環境にない方はたくさんいらっしゃいますし、私もそんな方たちのために手作りの小さなものですがプリントした店舗案内をご用意しています。今回もそちらのご要望が多かったので、不足分を急遽プリントしました。
 それにしても新聞や雑誌ならともかく、一瞬しかテレビに映らない電話番号をしっかりと書きとめてお問い合わせをくださる方がたくさんいらしたことに感激しました。とてもありがたいことだと思います。
12月2日(金) 昨夜はCHUMさんのオープニングレセプションに行ってきました。新しいお店は表参道のときとはだいぶ雰囲気が変わり、少し大人ぽい感じです。いただいたお料理もどれもとてもおいしく、特にケーキがおいしくてたくさんおかわりしてしまいました。ケーキ部門は武蔵小山のケーキ屋さんがプロデュースするとのこと、ご近所にそんな素敵なお店があったとは驚きです。
 12月になったのを受けて、SHOP欄のクリスマスリース2点の画像を変更しました。以前のものは背後の壁がオレンジ色だったため、ガラス自体の色がわかりづらかったのでいずれ修正したいと思っていたのです。今回の画像も背後に車などが映ってしまっていますが、それでもずっとわかりやすくなったかなと思います。
11月30日(水) こんなに更新をさぼってしまったのは初めてです。何だかあまりの忙しさに疲れて、気がつくとボーっとしてしまっていたりして、そのせいで余計に仕事が遅れてしまう。。。というような悪循環に入りつつあります。いけませんね。今は30日になったばかりの夜中ですが、朝からは夕方まで仕事で外出し、そのまま夜からはもう一つの仕事に行きます。夜からの仕事というのは、12月1日オープンのお店のためのランプの配線作業を現場で行うためです。そのお店というのは実はタレントのちはるさんがオーナーのCHUMさんで、このたび表参道から目黒にお引越しするのをきっかけに、ランプ制作のご注文をいただいていたのです。9月から忙しかったのはそのためもあったのですが、ようやくランプ類も完成し、全て納品することができそうです。
11月19日(土) 最近毎度のことではありますが、また更新を怠けてしまいました。
 トップページでもお伝えしましたが、なんとなんと日本TV系列
「ぶらり途中下車の旅」の取材を受けました!! 池上線の特集の日だそうで、仕事場や作品等を撮影していただきました。
 突然のことだったのでビックリしてしまいましたが、何とか大きな失敗はせずに終えられたと思います。そんなにものすごく緊張した気持ちではなかったのですが、今になって「あのことも言えばよかった」とか「あんな説明でちゃんと理解していただけたかな?」などと反省の波が怒涛のようにやってきます。
 一昨年CSの番組に出していただいた時には、自分の滑舌の悪さや定まらない視線に自己嫌悪に陥ってしまったのですが、急にそのことが頭をよぎり不安になったりもしました。今回はメインのタレントさんがいらっしゃり、その方を見ながら話せたので視線が泳ぎまくるようなことはなかったと信じたいですが、滑舌の方はどうだったか・・・。心配です。

 
「ぶらり途中下車の旅」は12月3日(土)午前9:30放送です。どうぞご覧くださいませ!!
10月30日(日) 二週間も工房だよりの更新を怠ってしまいました。最近仕事ばかりで息つく暇もない日々でしたが、今日はとても久しぶりにプライベートで外出しました。千駄ヶ谷の東京体育館で行われた新体操のイオンカップ決勝を観戦したあと、代々木のカンボジア料理屋さんで食事をしました。久しぶりに気の置けない友人たちと楽しくおしゃべりをしたおかげで、何だか元気になれました。
 近頃歯茎に違和感を感じたので虫歯かと思って歯科医院に行ったら、歯ぎしりやくいしばりのし過ぎで歯茎に負担がかかってしまっていることがわかりました。指摘されて改めて意識してみると、確かにガラスカットのときなどにかなり強く歯をくいしばっていることに気づきました。歯ぎしりも昔から指摘されていたことではあるのですが、寝ている間のことなのでなおしようがありません。最近仕事で疲れていたので、歯ぎしりも強くなってしまっていたのかもしれません。私は顔に肉がつきにくく、そのため多少太っても周囲に気づかれなく「得な体質かも♪」なんて思っていたのですが、ひょっとしたら、頬に肉がつかないのは常に歯ぎしりや食いしばりで緊張させているためなのかもしれません。。。
10月16日(日) 新しいお仕事のデザインが決まって、制作を開始しました。結局フュージングはしないことにしました。一点ものの作品ならば、手間を充分に掛けて制作するのですが、今回はお店に飾るのと同時に販売もするので、そのような量販品の場合は、フュージングのような時間やコストのかかる作業をするのは不可能になってしまうからです。アリヴェさんからもいくつかご注文をいただいているし、当分忙しい日々となりそうです。
10月9日(日) 今日は日曜大工のクラスに参加した後、渋谷のハンズに行きました。クリスマスツリーのランプにつける鈴が値上がりしていてショックでした。こんなことならもっと買い占めておけばよかったです…。
 現在、新しいお仕事をいただいて、デザインを決めるのに大忙しです。モールド(型)を作らなければならないので、午後はハンズで買ってきた石膏を練ったり、発泡スチロールで工作したり、試行錯誤の連続でした。なんとかうまくいきそうです。今回はフュージングという電気炉を使った技法も盛り込む予定です。普段こちらのサイトで発表している作品群とは少しテイストの異なる作品になりそうで、新しいチャレンジが大変ですが楽しみでもあります。来月には皆さんにご紹介できると思います。

10月2日(月) これらの画像は我が家の玄関に飾っているハンギングです。新築中に仕事場の掃き出し窓を挟んで左に1個、右に2個フックをつけてもらい、ハンギングが掛けられるようにしました。春先からはペチュニア、ゼラニウム、ロベリアなどのハンギングを飾っていたのですが、種から育てたコリウスが大きくなったので、8月に植え替えました。昨年9月に浜名湖花博に行ってカラーリーフのハンギングに魅了されて以来、これを作るのが夢でした。コリウスは花も咲き始めました。しそ科の楚々とした花で、鮮やかな葉に負けてしまいそうなところが更に愛らしく感じられます。花をつけると葉の勢いが衰えるので摘むように、と園芸書には書いてありますが、できそうにありません。
 北西向きな上に2階のベランダがせり出していてほとんど日が当たらない場所ですが、さすがコリウスはよく育ちます。ローズゼラニウムの葉はちょっと徒長気味です。パイナップルミントとか初雪かずらとか、白い斑入りの葉も混ぜればもっとアクセントがついたかなと思います。あとは細長い葉とか。来年の課題にします。
 ハンギングは4個作って、育ちの悪いものは庭に移動して日に当てるようにしています。庭もあまり日当たりはよくないのですが、品川の住宅密集地で猫の額程度でも庭が持てるのはありがたいと思います。
28日(水) 下記のランプは完成させ、アリヴェさんの横浜店に発送しました。今はクリスマスツリーのランプを制作しています。最近にわかに忙しくなり、すでにツリーなどのクリスマス関連商品のご注文も入り始めています。毎年のことですが、涼しく、日が短くなってくると、ステンドグラスのランプは書き入れ時という感じがします。

9月19日(月) このたくさんのガラスピースは、アリヴェデパールさんに卸している「モザイク柄のテーブルランプ」のためのものです。全部で128ピースあります。色とりどりのガラスを選んで半円形のランプに仕上げます。半円形の発泡スチロールのモールド(型)にガラスを貼り付けていく方法は、ティファニーランプと同じです。最近ティファニーを作る機会がないので、このランプの制作でちょっとした「まねごと」ができるのが楽しいです。
9月13日(火) 毎年のことなのですが、夏が過ぎる頃になると、ランプのご注文が増えてきます。やはり日暮れが早くなってくるにつれて、照明への関心が増してこられるのでしょうか。ここのところ毎日制作に勤しんでいます。
9月10日(土) 昨晩は東京国際フォーラムにスペイン人ダンサーのガラ公演を観に行きました。愛地球博のイベントの一環として行われたもので、通常の同規模の公演の2/3位の価格で超一流ダンサーたちの妙技が堪能できました。ダンスの公演などは、本来「文化事業」として行われるべきものだと思うのですが、最近ダンス人気に目をつけたテレビ局や芸能プロなどが主催する、文化に対する愛を全く感じられない商業行為としての公演に何度か足を運ばざるを得なかったので(観たい公演の主催者まで選べたらどんなにいいか・・・)、今回のような公演に接するとホッとします。何だかあんまりきちんとしたリハーサルができなかったのか、即席ペア丸出しだったりカーテンコールの段取りが悪かったりもしたのですが、相手はスペイン人だし、何より大好きなジョゼ(ホセ)・マルティネスが観られたし、まあいっか、と思わせる不思議なアットホームな雰囲気がありました。
 今週末は近所でお祭りがあり、町会の集会所が我が家の並びにあるため、家の前の細い私道はさながらお祭りのメインストリートと化しています。2月まで住んでいた東麻布では、子供みこしの担ぎ手がいなくて存続の危機すら感じたものですが、ここではなんと低学年用と高学年用の二つのおみこしと1台の山車が出ているので驚きました。
 夕方からは集会所の前で太鼓を叩きながらの盆踊りです。麻布ではやはり過疎化の影響で10年位前に盆踊りがなくなってしまったのですが、10年ぶりに聴く「東京音頭」「炭坑節」「大東京音頭」などが何とも懐かしく、30年前と同じ曲、昭和の匂いプンプンです。私の子供の頃は、他に「花笠踊り(山形の小学校と交流があったので)」の他、「お富さん」「好きになった人」「松ノ木音頭」など歌謡曲でも踊っていました。妙に盆踊りに情熱を燃やした子供時代でした。
 都市部では盆踊りが中止になる自治会も多いようで、今の子供があの楽しさを体験できないのはかわいそうだなあと常々思っていたので、この町会のがんばりぶりにはうれしくなりました。港区・品川区などというととても都心で都会な印象を持たれることもありますが、昔からの住人が多いところは、案外田舎くさかったりもするもので、そんなところが結構気に入っています。

8月28日(日) 10日も更新をお休みしてしまいました。最近急にまたたくさんのご注文をいただいて、毎日制作に勤しんできます。左の作品もその一つです。赤い風船を歌った歌にちなんだブローチを、とのご用命で制作しました。全体で4cmほどの小さな作品です。なかなかかわいくできたので、いずれ新作としてアップするつもりです。
8月18日(木) 我が家のサギソウです。親指の爪ほどの大きさです。春に球根を求め、ミズゴケに植えて水遣りをしていたら、こんなに可憐な花が咲きました。案外長持ちで一週間位咲いていました。「サギソウ」とはよく言ったもの、本当に鷺が翼を広げたようです。というか、この花を見たら誰でも「サギソウ」と名づけるでしょうね。肥料もいらず病害虫にもやられず、ただただ水遣りだけでここまできてくれて、手間の掛からないありがたい植物です。蘭の仲間というので、初めはかなり緊張しながら成長を見守っていたのですが。花後の管理もがんばって、球根を残せるようにしたいです。今週の「趣味の園芸」がサギソウの特集なので、録画してしっかり勉強します。
  今日はアリヴェさんの恵比寿店から、お店に飾ってあるモスクワの柄のパネルのご注文をいただきました。このパネルはとても複雑なデザインで、その分価格も高いのですが、それでもご購入を検討してくださったお客様がいらしたというのは、とてもうれしいです。去年一日中図書館にこもって、ガイドブックや写真集を積み上げながらデザインを作っていったのを思い出します。
8月13日(土) 今日は東京湾の花火大会です。2月まで住んでいた東麻布の家は残念ながらビルに囲まれていて、花火そのものは見えませんでしたが音はよく聞こえました。今日夕飯のときに音が聞こえてきたので、ここは見晴らしがいいからひょっとして・・・と屋上(3階建てなので4階の高さです)から見ていたら、なんとなんと遠くに小さいながらも花火が見えたのです!!ほとんどの花火は上半分しか見えませんが、高く上がる大型のもの(バーンと上がった後にキラキラと柳のように降り注ぐタイプ)はしっかりと見えました。来週は多摩川の花火があります。むしろこちらは以前から「見えるかも・・・」と期待していましたが、東京湾の花火はまさか見えるとは思っていなかったので、望外の喜びです(大げさ?)。反対側のビルの谷間からは羽田を飛び立つ飛行機も小さいながら見えることがわかり、何だかワクワクしました。以前の家は携帯が圏外になってしまうくらいのビルの谷間だったので、見晴らしと日照がぐんと上がった今の家での暮らしが本当に楽しいです。来週の多摩川の花火も屋上で待ってみたいです。
7月29日(金) 先週末の土曜日から二泊三日で富良野方面に行ってきました。北海道デビューです。あいにくお天気は快晴とはいかず、写真のできは今ひとつですが、観光するにはむしろ快適でした。
去年・一昨年と河口湖にラベンダーを観に行きましたが、富良野・美瑛のラベンダーは比較にならない規模で、ポピーやひまわりなど他の花々もとてもうつくしかったです。美瑛や美馬牛のなだらかな丘陵の風景は、まるでヨーロッパにいるみたいで、とてものんびりした時間が過ごせました。今年の夏は他に何も予定がないのですが、楽しい夏休みになりました。
7月21日(木) 私事ですが、明日はここ一ヶ月とーっても楽しみにしていたことがあります。イギリスBBC制作のコメディ「The Office」の放送がWOWOWで始まるのです。先月末に送られてきた7月の番組表をパラパラと眺めていて、そのタイトルを見つけたときは「おおーっ!!」と叫んでしまいました。
 一昨年放送が開始されたこのコメディドラマはとても変わっていて、一見とある会社のオフィスの日常を捉えたドキュメンタリーのようなのです。オフィスで働く人たちは明らかにカメラを意識して行動しているし、時々インタビューも入ります。主人公の上司をはじめ、多少大げさな部分はあっても、いかにも自分の職場にもいそうな「変な人」ばかりで、何ともおかしいのです。
 一昨年、クリスマスを友人宅で過ごしたとき、イギリス中がまさにこのドラマに夢中で、私も一度見てファンになってしまいました。DVDでも買おうかなーと思っていた矢先に、まさか日本で見られるとは思わず、大興奮です。でかしたWOWOW!!しかも吹き替えではなく字幕とは、よくわかっていらっしゃる。
 ぐっさんの案内する予告番組を見ていて、主人公(お腹の出た中年オヤジ)を演じ脚本も手がけるリッキー・ジャーヴィスが、ショナダンシングのメンバーだったことがわかりました。ショ、ショナダンシング…。懐かしすぎます!恐らく覚えていらっしゃる方はほとんどないかもしれませんが、ショナダンシングは80年代半ばにデビューしたアイドルデュオで、日本ではシンコーミュージック発行の「リオ」という洋楽アイドル雑誌の表紙を毎回飾っていました。ボーイ・ジョージやマリリンみたいなジャラジャラしたドレッドヘアで、二人ともなかなか美形でした。昨年のクリスマスにイギリスで「Before They Were Famous」という現在セレブと呼ばれている人たちが、若い頃や無名時代にどんなに恥ずかしいことをしていたかを暴いてしまう番組(BBC制作)で、リッキーが元アイドルグループのメンバーだったことを知ったのですが、まさかショナダンシングとは・・・。当時のファンが見たら大ショックだと思います・・・。

7月16日(金) 今はアリヴェデパールさんの新作ランプの制作をしています。お家の形の吊りランプです。家族に好評で、ちょっと嬉しいです。よくないことなのですが、ステンドに関して見慣れすぎてしまっているというか、本当はもっとアピールできるものを「当たり前のもの」「取るに足らないもの」と思ってしまっていて、思いがけずその価値をひとから知らされる、ということがあります。そういうズレが大きくならないように注意したいと思います。
左の朝顔は私の部屋の南向きの窓に設置したプランターから伸びているものです。窓いっぱいにネットを張って、朝顔と夕顔を這わせました。夕顔はまだ蕾ですが、朝顔は毎朝新しい花が開花します。割と隙間があるので、冷却効果がどれくらいあるのかはわかりませんが、適度な目隠しになるし、何より気持ちがなごみます。来年はるこう草やフウセンカズラも育てようかなあ、などど、ちょっと気が早いですがいろいろ考えるのも楽しいです。
7月9日(土) 今日はビッグサイトで開かれているブックフェアに行ってきました。土日は一般の方も入場できるため、大変混雑していて、歩くのも一苦労といった様相でした。お目当ては洋書バーゲンで、毎年ステンドグラスのパターン集をたくさん買ってきていたのですが、例年パターン集を出品している丸善が参加していないのか、まったく見つからず残念でした。がっかりして他のブースを見ていたら、イギリスから出展しているブースでフランク・ロイド・ライトに関する本があり、しかもイギリスでの価格の半額で購入でき、思わぬ収穫でした。ライトは日本では旧帝国ホテル(現在は明治村に一部が保存)の設計などで有名ですが、彼のデザインしたステンドグラスの窓やランプもアメリカを中心にとても人気があります。今日購入した本には建築や家具だけでなくステンドグラスもたくさん紹介されていて、大変参考になります。
 同様にステンドグラスに関係の深い建築家としてスコットランドのチャールズ・マッキントッシュがおり、個人的にはマッキントッシュの方が好きです。彼の代表的建築物としてはグラスゴーの美術学校の校舎があります。ヴィクトリア&アルバートでのステンドグラス修復実習でお世話になったDrewはこの名門大学の出身でしたが、若い学生たちは校舎の価値などにはおかまいなしに自己表現に一生懸命だったので、たまにボヤ騒ぎを起こす輩もいたとか。話を聞いているこちらがハラハラしてしまいました。グラスゴーには一度だけ行ったことがありますが、中心地から少し離れたところにあるバレル・コレクション(つれづれvol.4)に行くのに手間取ってしまい、市内にあるマッキントッシュゆかりの場所には全く行けませんでした。今度行く機会があったら、絶対に見てみたいです。
7月3日(日) 早いものでもう一年の後半ですね。私にとってこの半年はほとんど休む暇なく突っ走ってきた、という感じでした。オンとオフとの切り替えをもっと上手にできるようにならないとと反省しきりです。
 今日はアリヴェさんの新作ランプの試作を作った後、いろいろな苗の植え替えをしました。本当は暑くなる前の6月中に済ませるべきだったのですが、お仕事が急に立て込んでしまったためにできずにいたのです。その間東京でも連日30℃を越して、もうこのまま夏越しさせるしかないか…と半ば諦めかけていたら、ちょうど仕事に区切りがついた今週半ばから涼しくなったので、何とか間に合わせることができました。

6月29日(水) 更新を10日以上休んでしまいました。その間ずーっといちごの吊りランプを制作していました。左の画像はカット済みの花びら。私はカットした型紙をガラスに貼り付けて、その形通りにガラスカットする方法をとっていますが、白いガラスの横にある少し黄色がかったものが、はがした型紙です。上部に写っている油性ペンと比較しても、その細かさがわかっていただけるかと思います。直径1cmもありません。これでまだようやく11台のランプの半分くらいです。
右はいよいよ完成して配線を待つランプ11台です。今日ようやく発送までこぎつけてホッとしていますが、ここ三日間の合計睡眠時間が4.5時間という過酷な作業となってしまいました…。急ぎのご注文だったのでやむを得なかったのですが、教室や既にチケットを購入していたバレエ公演もあって、時間のマネジメントが大変でした。部屋を片付ける暇もなく、布団を敷くスペースすら儘ならぬ状態だったので、少し掃除をしなければなりません…。
 今回このランプを制作していて、つくづく値段改定の必要を感じました。いちごの吊りランプは、バックの白いガラスを花実や葉の形にあわせて複雑な曲線にカットせねばならなかったり、細かい花びらのカットがあったりと、とにかくガラスカットが大変なのです。100ピース近くあるので、ガラスに銅テープを巻くのにも時間がかかります。できるだけ価格を抑えて多くの方に楽しんでいただけたらと思っているのですが、今回制作しながら「私の時給って…」と思ってしまいました。材料費も他の作品よりも高めですし、材質・作業時間に見合った見直しをする必要があるようです。
6月17日(金) いちごの吊りランプは5台分のガラスカットが終わりました。約500ピースくらいカット・研磨したことになります。ほぼ終日座り放しなので、今まで録り貯めていたビデオを観ながら作業しています。一昨日は「ラブ・アクチュアリー」、昨日は「初恋の来た道」を見ました。いずれも悪い人が一人も出てこない、後味の良い映画で楽しめました。「初恋の来た道」は上映していた頃日本にいなかったので、ブーム(?)に乗れなくて残念な思いをしたものです。チャン・ツィイーのかわいさには思わず作業の手を止めてしまいました。人気が出たのが頷けます。古い作業場にはビデオデッキがなかったのでもっぱらラジオを聴いたりしていたのですが、今回引越しを機会に小さいテレビデオを買ったので、山のような未見ビデオを少しずつやっつけていこうと思います。もう何が録画されているのか全くわからないので、「何が出るかな〜♪」とちょっと楽しみです。
6月15日(水) いちごの吊りランプUを11台制作するご注文を正式にいただきました。ここ数日ずっとガラスカットをしています。この吊りランプはいちごの花びらとして計40個の小さなピースをカットしなければなりません。またカーブが多いため、カットやその後のルーターという機会によるガラスの研磨にとても時間がかかります。
 そんな大忙しの中ですが、昨晩はミュージカルWe Will Rock Youを観てきました。一昨年の夏にロンドンで観て大興奮し、昨年末にも再度観てきたものです。初めて観たときは興奮の後に「どうかロンドンキャストの引越し公演が来る前に、四季が上演権を買っちゃったりしませんように!!」と強く祈りました。マンマミーア!の二の舞は勘弁して欲しい、日本語に訳されたWe Will Rock YouやBohemian Rhapsodyなんて聴きたくない!!と思ったので。幸い最悪の事態は避けられ、オーストラリアのキャストによる公演が実現されました。元のロンドン版はかなり内輪受けなネタが多かったので、オーストラリア版に更に日本テイストを加えた今回の公演は細かなギャグが大分手直しされていて、わかりやすくなっていました。字幕はあまり上手ではなくて惜しい部分が多かったのですが(外国語のギャグを訳すのは大変だとは思いますが…)、それでも字幕のおかげで「あー、そういうことだったの」と納得できることもあったので助かりました。
 登場人物の名前の一つのクリフ・リチャードは昔々のポップアイドルで、今でも当時のお嬢様方には大変な人気を誇る歌手です。一応サーの称号をもらっています。でもファン以外には正直ちょっと寒い存在で、ゆえに芝居中の「He is indestructible」というセリフも、本当は「クリフ・リチャードは不滅だ」ではなく「滅多なことじゃくたばらねえ」というニュアンスなのだと思います。実際、ロンドン公演では最もバカ受けする場面の一つでした。でも「不滅だ」でも受けていたのでこれはこれでいいとして、他の場面で「My precious」を「宝物」と訳していたのは「違う〜」と思いました。このセリフは「ロード・オブ・ザ・リング」から来ているのだから「愛しいシト」と訳すべきでしょう。おかげでほんの一部の気づいた人しか笑っていなくて残念でした。でももう「ロード…」も人々の記憶から遠ざかりつつあるし、そもそもWe Will Rock Youの内容自体にマトリックスのおバカなパロディが入っている事とか、だんだんネタが古くなってきているなあと思ってしまいました。こういう時代性を取り入れた作品は、やはり上演する国や時代の風俗を取り入れながら変えていかないといけないのでしょうね。
6月11日(土)  来週始めに、ランプを11台制作するご注文がいただけそうです。まだ正式なご用命はないのですが、ご用命いただいた場合の納期が今月末なため、すでに今からガラスカットを始めています。定番商品なので、万が一ご用命にいたらなかったとしても無駄にはなりませんので。そうはいっても久しぶりの大きなお仕事なので、祈る気持ちでお客様からのご連絡を待っています…。
6月5日(日) ご注文を受けて制作していたあじさいの壁掛けランプです。きれいな青紫のあじさいに仕上がりました。左奥に散らばっているのは、自宅の階段の照明用に一緒にカットした花びらのピースです。一つのランプに12個の花がつくので、計48ピースの花びらを作ります。カットは楽ですが、量が多いので根気が要る作業です。自宅の階段にも既に完成したものを設置したので、次回はそちらの画像をアップします。
6月1日(水) 今日は映画「バタフライ・エフェクト」を観てきました。月曜に会った友人が勧めていたので、その場にいた別の友人とレディースデーの水曜日に行こうと計画したのですが、今日はレディースデー以前に「映画の日」でした(笑)。サスペンスのネタバレをする訳にはいかないので詳細は書けませんが、とても見応えのある作品でした。無名の人が書いた脚本のサスペンスが、出来が良くてヒットするという経緯が「ユージュアル・サクペクツ」に似ているなあ、などと思いながら見ていました。見ようかどうか迷っている方は、ぜひ行ってみてください。
 歌舞伎町の映画館で見たので、その後その足でコマ劇場の窓口で「We Will Rock You」のチケットを買いました。今月14日に行きます。今月は他にマシュー・ボーンのハイランド・フリング(日本題は死んでも言いたくありません!)とマラーホフの「ラ・バヤデール」「ニーベルングの指輪」を観に行きます。一気に芸術の初夏(?)です。
 今はご注文をいただいたあじさいの壁ランプの制作をしています。青みがかった紫色の2種類のガラスを使用します。好きな色なので、作っていてもとても楽しいです。
5月22日(日) アリヴェさんの新作ランプはデザインを再考することになり、中断しています。なので今はお返事を待ちながら、ご用命いただいているガラスのオブジェの修理をしています。修理のお仕事はお客様の所有のものの作業なので、あまり画像をお見せすることができません。自分用の記録は取っているのですが。
 金曜日に「国際バラとガーデニングショー」に行きました。初日のためか大変な混雑でしたが、一日中いても足りないくらい見所が多くて楽しんできました。淡路島で見てとても気に入っていた「斑入り柳」という低木の苗木を買いました。葉っぱが先端に行くにつれて緑から白、ピンクへと変化していくさまは、一見ハツユキカヅラのようですが、低木で緑はもっと薄い感じです。葉っぱだけなのにまるで花が咲いているように見えるのがとても素敵です。あまり大きくしたくないといったら、お店の方が剪定&挿し木の方法を教えてくれました。庭木の手入れなんて初体験ですが、がんばってトライしてみます。
 バラは栽培が難しいからまだ始めるつもりはなかったのですが、ミニバラが二鉢\1,000だったので友人と一鉢ずつ購入しました。私は花弁のヘリがペロンと反るハイブリッド系のバラが好きではなく、ハマナスのような一重や花弁の少ない原種ぽいのもやカップ咲きのオールドローズやイングリッシュローズが好きです。ミニバラはみなペロン系だと思っていたので全く眼中になかったのですが、今はカップ咲きのミニバラもあるのですね。赤と白で迷いに迷って赤を買ったのですが、思えば先日ご近所の方からいただいたバラも父が育てているものも赤だから、白にすればよかったかなとちょっと後悔です。今日はベニヤ板を使って玄関のブロック塀に掛ける小ぶりのプランターを作りました。ネジが足りなくて一個しか作れなかったけれど、たくさん作って掛けてみようと思います。
5月18日(水) 昨日は上野の西洋美術館にジョルジュ・ラ・トゥール展を見に行きました。予想よりも混雑せず、堪能してきました。ラ・トゥールはルーブルで出会うまでは全く知らなかった画家ですが、とても強く印象に残ったものです。残っている作品が少ないし、一般的に有名とはいえない画家なので、まさか日本で展覧会が開かれることになるとは思いませんでしたが、なかなか充実した内容だったと思います。何よりも展示されているのがラ・トゥールの真作と彼の絵を元に描かれた模作(再発見されたのが遅かったため、真作があまり残っていないのです)だけだったのがよかった。近代美術館の「ゴッホ展」は「ゴッホとその時代展」とすべきだ!と思ったくらい、ゴッホ以外の画家の作品を延々と見させられて、ちょっと期待はずれだったので尚更そう思いました。余談ですが、西洋美術館の建物がル・コルビジェ作だとは、最近まで知りませんでした。急にありがたみが増してしまいます(笑)。
 先週金曜教育TV「美術館紀行」はロンドンのウォレス・コレクションでした。私の一番お気に入りの美術館で、ロンドンに行ったら必ず立ち寄ります。フランス・ロココ時代の絵画がたくさん見られるのが嬉しい。ロココ以外にもハルスの「笑う騎士」やイギリスの肖像画家が描く若く美しいヴィクトリア女王の肖像画など、見所いっぱいです。セーブル磁器のコレクションも、ただただため息が出ます。
 このような個人収集家が集めたコレクションを展示するギャラリーは、収集した人と趣味がバッチリ合うと、本当に楽しいものです。パリにあるジャクマール・アンドレ美術館もロココ満載で大好きです。ギャラリー自体が、かつての邸宅であることがほとんどなので、建物そのものが美しいのもうれしいです。他にはロンドンのレイトンハウス(画家レイトン卿の邸宅)やサー・ジョン・ソーン博物館(建築家)も、持ち主の趣味がこれでもか!と堪能できて、とても楽しいです。大抵観光スポットからは少し外れたところにありますが、ご興味のある方はぜひ行ってみてください。
5月15日(日) 今日Cowrie'sは4年目に入りました。この間様々なことがあり、4年前はもうずっと昔のことのようです。ここまで続けてこられたのもご愛顧くださいますお客様や、未熟な指導にも関わらず教室に通ってきてくださる生徒さんのおかげだと、心より感謝しております。これからも生徒さんを含む全てのお客様に喜んでいただけるような活動をしていきたいと思います。
5月10日(火) 昨日は淡路島に日帰り旅行に行ってきました。雑誌のプレゼントに応募したら、見事「淡路花祭」の招待券が当たったので、行ってみることにしたのです。600円相当の招待券のために3万円の交通費をかけるというのも・・・と思ったのですが、行ってみて大正解!!でした。かつての花博会場は、とても一日では見て回れないくらいの広い敷地でした。その上GW直後のためか人も少なく、花は美しく、天気はよく、とてもリラックスして楽しく過ごせました。
 招待券をもらった温室は15日までドイツフラワーショーという展示があるのですが、これが大げさでなく「夢か」と思うほどの美しさ!!ピンクと青の花を中心に、斑入り等のカラーリーブズを組み合わせて、とても品のある庭を創造していました。別の場所の日本庭園も実に美しく、山野草の可憐なことといったら、しばらく友人としゃがみこんで見つめていました。
 また秋になったら訪れてみたいと思いました。淡路島近郊にお住まいで花を見るのがお好きな方には、ぜひぜひオススメです!
4月22日(金) 先週末、たまたまTVのチャンネルを変えたらNHKで絵画修復のドキュメンタリーを放送していました。残念ながら最後の15分くらいしか観られませんでしたが、考えさせられる内容でした。日本の修復工房で中世ヨーロッパの宗教画の修復を任された二人の修復士が、修復作業の過程である問題で意見が分かれ議論をしていました。絵画(板絵)は虫食いによる被害が激しく、若い修復士の方は虫食いによって損傷した部分を埋めてきれにしようと主張するのですが、ベテランの方はこれ以上虫食いが進まないように処置するに止めるべきだとおっしゃるのです。
 こういう「倫理」の問題は、修復の現場では常に議論の対象となります。私がイギリスで保存修復を学んでいたときも、最初に受けた講義が「倫理」でした。私の意見は、ベテランの方と同じくあまり手を加えるべきではないという考えです。手を加える場合は、そのことが見た人にわかるように加えるべきだと思うのです。
 例えば博物館で縄文式土器を見たとします。それは見た目に損傷が全くなく、まるでつい数年前に焼いたかのように完全に見えます。見た人は「わあ、すごい。こんなずっと昔の、しかも地面に埋まっていたものがこんなに完全な姿で残っていたなんて!!」と感動するでしょう。でもそれが実は発掘されたのは全体の半分くらいのパーツだけで、残りは現在の修復士が、素人目にはわからないように付け足して復元していたとしたら…。ひとによっては「だまされた!!」と感じると思うのです。少なくとも私はそう感じます。
 破片しか見つかっていないのだったら、破片のままでいい。それが現実なのだもの。器の形に復元した方が全体像がわかりやすければそうしてもいいけれど、その場合は足した部分は明らかに付け足しだとわかるようにオリジナルの部分と色を変えるとかするべき。板絵の端が虫食いでボロボロだったとしても、なにせ何百年も昔のものなのだから仕方がない。これ以上破損が進まないような処置はするべきだけれど(まだ虫がいるのならしかるべき手段で殺虫、そして虫が沸いたりしないような環境で保管する、等)、まるで破損はなかったかのような処置を行うのは「だまし」だと思う、というのが私の考えです。
 大学の先生から聞いた話ですが、どこかの(多分アメリカの)博物館でネイティブ・アメリカンの工芸品が損傷が激しかったので修復することにしたそうです。そうしたら、その工芸品が属する部族のお年寄りが、「すべてのものは自然に還る運命。その品も既にその道を歩んでいるのに、無理やり人間の力でこちら側に連れ戻そうとするなんて」と嘆いたそうです。腐っているものは腐るままにしておきなさい、諸行無常、ということなんでしょう。それもひとつの考えではあるのです。でも一方で、ここで貴重な文化財を失ってしまうのは、次の世代に対し申し訳がない、せめて今の状態のままで、次世代に引き継ぎたい、というのも尤もなことだと思います。うーん、難しい…。
 と、ここまでは学術的な「修復」のお話です。博物館にあったりオークションに掛けられるような歴史的・文化的価値のあるもののこと。これが一般のご家庭にある、歴史的な価値はそれほどないけど、とても気に入っていたり特別な由来があったりして、壊れてしまったけれどもまた元に戻したい、という場合は、もっと積極的に手を入れて、損傷がわからないようにしてしまうこともアリだと思っています。その線引きが難しいところでもあるのですが。
 いずれにせよ、「修復士(人間、と言ってもいいかも)はどの程度まで作品に介入しても良いか」というのは簡単に答えの出せるものではなく、きっと10人の修復士がいたら10人全員一致の結論に至ることはないでしょう。去年はキトラ古墳、今は高松塚古墳の保存をどうするかで専門家の方たちが多いに頭を悩ませていますが、本当に難しい問題だと思います。

4月15日(金) 猫をモチーフにした吊りランプが完成しました。全14面、直径40cm高さ30cm位の大型のものです。お得意様からのご注文でしたので、上質のガラスをふんだんに使用しました。良いガラスは色の混ざり方が複雑で発色もとてもきれいです。制作していてもとても楽しいです。ガラスカットを正確に行わないと上部の組み立ての際にガタガタになってしまうので、慎重に各ピースのサイズを調整しました。おかげで組み立てもスムーズに行えました。片手で抱えきれないほどの大きさなので、はんだづけは立ち放しで左手でランプを支えながら行いました。「あと二本、腕が欲しい…」などと願いながら。
 前回ご紹介したパンジーはその後も順調に開花を続けています。ほとんど親ばか状態ですが、もう一度アップさせてください。「モルフォ」、お勧めです♪

4月6日(水) 左下は昨年11月の工房だよりでご紹介したパンジー「モルフォ」です。こんなにきれいに咲きました!最初の花が開いたときには、思わずしゃがみこんでしばらく見とれてしまいました。ここ数日のお天気であれよあれよと蕾が立ち始めました。今までハーブなど放っておいても勝手に育ってしまうような植物ばかりを育てていました。今回は多少真剣に種まきから肥料やりなど「お世話」をしてみたので、愛おしさもひとしおです。
 右は階段踊り場に置いた観葉植物の寄せ植えです。飾り鉢はピープル・ツリーというフェアトレードの会社の通販で購入したもので、バングラディシュ製とか。ピープル・ツリーはたまたまカタログを入手して以来、時々衣類や雑貨を買っています。自由が丘にあるお店にもたまに行きます。フェアトレードなので一般の雑貨店で買うよりも価格が高めなこともあるのですが、「いいことしてる」という自己満足が得られるのが嬉しいです。同じ鉢があと二つあるので別の観葉で寄せ植えを作って、順番に日向ぼっこをさせたいと考えています。こんな小さい一鉢があるだけでも、階段の昇降の度にちょっと楽しい気持ちになれるのですから、植物の力って偉大ですね。
4月3日(日) 東京はすっかり暖かくなってきました。我が家では昨年10月に種まきしたパンジーがようやく咲いてきました。先月から種まきやら植え替えやらと、毎日のように庭やベランダでせっせと土いじりをしています。ビーズのランプシェード012番ビーズのランプシェード013番
3月31日(木) ビーズのランプシェードの新作をアップしました。2月中にと思いつつ、諸般の事情でここまで延期してしまいました。今回は4点、12・13番は人気の定番タイプですが、11・14番は新しい色合いです。買い貯めてあるビーズには紫や紺などまだ試していない色もあるので、次回はまた新たな色合いに挑戦するつもりです。
3月22日(火) 久しぶりに作品をアップしました。ばらのデザインのパネルです。すっきりとしたアンティーク調のデザインです。お客様からのご注文で制作したのですが、デザインは6種類、ガラスは各色3-4色のご提案をして、電話やFAXで連絡を取りながら制作していきました。色数は多めなのですが、量が少ないので派手にならず、でもカラフルでかわいい感じに仕上がったと思います。次は大型の吊りランプのご注文をいただいているので、そちらに取り掛かります。
3月19日(土) 最近更新が滞ってしまって反省しております。現在はアリヴェさんからのご注文の品と、お客様ご注文のパネルの制作を同時進行で進めています。アリヴェさんのランプは今日中に何とかなりそうです。忙しい時期なのに風邪を引いてしまいました。まだのどの痛みと鼻がつらいです。こじらせてはいけないと近所のお医者様に行ってみたら、若い女性の先生でとても親切な方でホッとしました。もうホームドクターは決まりです。時期が時期だけに花粉症の疑いを持たれましたが、ただの風邪のようだとわかり、これにもホッとしました。
3月11日(金) ようやく確定申告の書類作成も終わりに近づいています。去年は青色申告一年目で税務署から派遣していただいた税理士さんに手取り足取り教えていただき、開始早々に提出してしまったのですが、今年は昨秋からの激増するご注文とイギリス旅行、自宅の引越しと実に慌しくあっという間に今日まで来てしまったのです。昨晩半ば徹夜状態で作成していてもらちがあかず訂正印だらけになってしまったので、国税局のHPの数値を入力するだけのフォームを利用して何とか終わらせられました。来年からは多少制度が変わってしまうようですので、また勉強せねばなりません。
3月3日(木) 今は、アリヴェデパールさんのお客様からのオーダーメイドのランプと、青山本店用のキューブランプを制作しています。ステンドグラスの制作は、ひとつづつよりも何点かまとめて作業を進めたほうが効率が良いのでそのようにしていますが、今回は数が多くて、ガラスカットだけで4日くらいかかってしまいました。昨日テープ巻きもほぼ終わり、今日からはオーダーのランプのはんだ付けに入れそうです。
 昨晩マシュー・ボーンの「白鳥の湖」公演を観に行きました。昨年11月にはマラーホフの公演日を間違えてチケットを無駄にするという世紀の大チョンボを犯してしまったので、今回は先週から目を皿のようにして日にちと時間の確認をし続けましたが、入り口でもぎってもらうまでドキドキしてしまいました(笑)。「あ、お客様、こちらは昨日の公演のチケットです」なんて言われたらどうしよう、と。もうトラウマです。
 主演の白鳥と王子は12月にロンドンで観たキャストと異なっており、得した気分です。前回の来日公演は2回足を運んでいずれも同じキャスト(白鳥はアダム・クーパー)でそれはそれで貴重な体験でしたが。ロンドンで観たペアはとてもコンテンポラリーな踊りで、「クラシック」と「クラシックのダンサーの踊るモダン/コンテンポラリー」を見慣れた目には、予想外の動きをするのが新鮮でもあり違和感もあり(悪いわけではありません、私が慣れていないだけです)だったのですが、今回のペアは元がクラシックのダンサー同士なので、何だか安心して観られました。王子は今回が素晴らしかったけど、白鳥は前回のジェイソン・パイパーが良かったです。とても感情豊かな、王子への愛がこちらまで伝わってくる白鳥でした。王子の白鳥への愛が伝わるのは当たり前なんですが、白鳥の側からあんなに強い想いが伝わってくるとは予想だにしていなかったので大変新鮮な驚きでした。でもこのペアは基本的にそれぞれ固定されているようだし、ニールの王子にジェイソンの白鳥というペアはあまりないのかもしれません。実際個々人が良くてもペアとして成立するかは別問題ですし。
2月27日(日) 午前中に恵比寿で日曜大工の講習を受けたあと、友人とランチを取り、午後からアリヴェデパールさんの恵比寿店とアクトボックスさんに行きました、アクトボックスさんに行くのは数ヶ月ぶりです。以前は月一度は行って商品の入れ替えなどをしていたのですが、昨年秋以降急に忙しくなってしまってすっかりご無沙汰してしまいました。お店に伺ったら、何とちょうど「ばらのランプU」を買ってくださったお客様がいらして、スタッフの方に梱包していただいてる間しばしおしゃべりをしました。サイトを見て気に入ってくださって、購入前に実物を確認したいとご来店いただいたとのこと。委託販売のお店で実際に買ってくださるお客様と会えることはなかなかないので、しかも高額のランプを買ってくださった方に直接お礼を言うことができて、本当に嬉しかったです。やはり定期的にお店に行かないと、と思いを強くしました。それ以外にもいろいろと商品が売れていたので、次回は補充用の商品を用意して伺います。
2月14日(月) 先週仕事場にカーテンをつけました。インド更紗の布をカーテンにしてみたのですが、大きさといい色・柄といい、仕事場の窓にぴったりでとっても気に入りました!!仕事場をもう少しきれいにしたら、撮影して工房だよりにアップしようと思います。
2月7日(月) 本格的にお仕事開始です。早速アリヴェデパールさんから3月3日オープンの横浜店用のランプのご注文をいただきました。今日はまずはガラスを段ボール箱から出し、一枚ずつチェック。まだ全てが終わったわけではありませんが、今のところ全て無傷でホッとしました。工房にはまだレースカーテンしかついていないので、照明をつけると通りから丸見えです。丸めた新聞紙やプチプチ(梱包材)に埋もれながら何やらうごめいている私は、通りを歩く人からどのように映るのでしょう。
 3階にある私の部屋にはカーテンが全くついていません。昨日カーテンにする生地を蒲田まで買いに行くために池上線に乗っていたら、何と久が原在住の高校時代からの親友と車内でばったり会ってしまいました!!「引っ越したらご近所だねー」などど話してはいましたが、まさか引越し三日目にして会ってしまうとは。カーテン用にかわいい生地をたくさん買ってきましたが、カーテン制作ができるようになる予定は立っていません。今はカーテンレールに行き場のない洋服などを掛けて目隠し代わりにしています。この恥ずかしい状態から早く脱出したいものです。
2月5日(土) 日付が変わったので昨日ですが、何とか引越しが済みました。荷造りが間に合わずに前日は人生初の徹夜を体験、栄養ドリンクで何とか乗り切りました。今は自分の部屋も工房もダンボールの山山山・・・。どこから手をつけようかと心が重いです。
 お引越し業者さんの手際の鮮やかさとパワフルさに、我々家族はただただ圧倒されてしまいました。前回の工房だよりに、ガラスの入ったダンボールの異常な重量のことを書きましたが、お兄さんたちはひょいひょいと担いで、あれよあれよという間に搬出が終わり、搬入もまたあれよあれよでした。お天気も大変よく、何だかとても良いパフォーマンスを見せていただいたような爽快感がありました。
1月31日(月) 先週水曜日に最後の納品が終わり、いよいよ本格的に引越し作業を始めました。そして自分の今までの優柔不断な日々への反省を噛み締めています・・・。毎日毎日「何で今までこんなものを貯めこんでいたの?」とゴミ袋に詰め込む作業の繰り返し、そして、覚悟はしていたもののガラス類の多いこと、重いこと!!板ガラスは割れるのは覚悟の上ですが、完成品が割れたら悲しいのでそれだけは念入りに梱包しました。ステンドグラス材料店でのバイトをやめて以来、ガラスの梱包なんてしていませんでしたが、結構な重労働です。腰痛が苦しいです・・・。
1月21日(金) 昨日引越し業者さんからダンボールが届きました。やはり皆さんついのんびりして直前に大慌てするのでしょうか、営業さんからまたしても「今すぐ荷造りを始めてください!!」とはっぱをかけられました。そうは言われても家が狭く、荷造りしたダンボールを置く場所が・・・。
 以前アリヴェさんで猫のキューブランプの注文をしてくださった方のために、一回り大きめのランプの制作をしています。新たなデザインを足しての制作です。猫ランプはお店には置いていなくてネット販売のみなのですが、それでもすでに何件か追加注文をいただきました。反響の大きさを感じます。
1月8日(土) 帰国以来大忙しの毎日です。最近ステンドグラスに対する関心が高まっているようで、とてもうれしいです。新聞・雑誌等で取り上げられることも多くなったように思います。お問い合わせや教室への入会希望が急に増えてきました。
 高価なものではありませんが、手作り品や思い出のある陶磁器・ガラス器をいくつか持っています。お引越しのときに万が一にも傷つけたくはないので、今日手で持てる分だけ新居に運びました。こういうときに運転ができるといいのですが・・・。その後池上線沿線のホームセンターに行って、教室のテーブルとなるカラーボックスと板、パイプ椅子を購入しました。来週14日(金)からはいよいよ教室を始めます。旧桜新町教室から継続して来てくださるお二人の生徒さんとのスタートです。
1月5日(水) 無事に帰国いたしました。ロンドンでは4日間ひたすら歩き歩き、リンカンでの2週間はひたすらのんびりと過ごしてきました。イギリスは今年は暖冬のようです。リンカンもいつもは笑っちゃうくらい寒いのに、コートの前を開けて歩けました。それでも何日かはお昼過ぎまで道が凍結していることもありましたが。
 今回泊めてもらったリンカンのお家にはネットにつながっているPCとケーブルにつながっているTVがあったので、退屈することなく骨休めができました。ビーズのランプシェードも4台作ってきたので、早く撮影して販売を再開したいです。
 イギリスのTVは夜になるとコメディばかりやっています。今年はLittle Britainというシリーズが人気で地上波でもケーブルでも何度も観たうえに、機内でまで観てしまいました。半年位前だか、眠れぬ夜にTVをつけたらフジで放送していてびっくりしました。まだやっているのかな。かなりお下劣なネタもあるのでイギリスに「花咲き乱れる紳士の国」を期待するとキツいですが、「イギリスの今」を感じたい方はお勧めです。
 私はMr. Beanはちょっとあざとくてつらい時もありましたが、同じくNHKで放送していたRed Dwarfはバカバカしくて大好きでした。アメリカのコメディはFriendsにせよ何にせよ実によくしゃべりますが、イギリスのはもっと脱力系だったり下品だったりするように思います。とにかくおバカなんです。去年爆発的にヒットしてアメリカのゴールデン・グローブ賞まで取ってしまったThe Officeはドキュメンタリータッチで結構よくしゃべりますが、やっぱり脱力系。これはロンドンのどこにでもありそうなオフィスを舞台にした実によくできたコメディーで、全世界共通の面白さがあるので日本でもぜひ放映して欲しいです。DVD買ってくればよかったなあと後悔しています。
 さて今日からは仕事です。昨年末にいただいているお仕事がたくさんあるので、頭を切り替えてがんばります。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。