HOME  SHOP  ランプ  ビーズ  パネル  ご利用案内  修理・修復  教室案内  Web教室  GALLERY  PROFILE  Q&A  つれづれ  LINK

工房だより

4月22日(金) 先週末、たまたまTVのチャンネルを変えたらNHKで絵画修復のドキュメンタリーを放送していました。残念ながら最後の15分くらいしか観られませんでしたが、考えさせられる内容でした。日本の修復工房で中世ヨーロッパの宗教画の修復を任された二人の修復士が、修復作業の過程である問題で意見が分かれ議論をしていました。絵画(板絵)は虫食いによる被害が激しく、若い修復士の方は虫食いによって損傷した部分を埋めてきれにしようと主張するのですが、ベテランの方はこれ以上虫食いが進まないように処置するに止めるべきだとおっしゃるのです。
 こういう「倫理」の問題は、修復の現場では常に議論の対象となります。私がイギリスで保存修復を学んでいたときも、最初に受けた講義が「倫理」でした。私の意見は、ベテランの方と同じくあまり手を加えるべきではないという考えです。手を加える場合は、そのことが見た人にわかるように加えるべきだと思うのです。
 例えば博物館で縄文式土器を見たとします。それは見た目に損傷が全くなく、まるでつい数年前に焼いたかのように完全に見えます。きっと見た人は「わあ、すごい。こんなずっと昔の、しかも地面に埋まっていたものがこんなに完全な姿で残っていたなんて!!」と感動するでしょう。でもそれが実は発掘されたのは全体の半分くらいのパーツだけで、残りは現在の修復士が、素人目にはわからないように付け足して復元していたとしたら…。ひとによっては「だまされた!!」と感じると思うのです。少なくとも私はそう感じます(笑)。
 破片しか見つかっていないのだったら、破片のままでいい。それが現実なのだもの。器の形に復元した方が全体像がわかりやすければそうしてもいいけれど、その場合は足した部分は明らかに付け足しだとわかるようにオリジナルの部分と色を変えるとかするべき。板絵の端が虫食いでボロボロだったとしても、なにせ何百年も昔のものなのだもの。仕方がないでしょう。これ以上破損が進まないような処置はするべきだけれど(まだ虫がいるのならしかるべき手段で殺虫、そして虫が沸いたりしないような環境で保管する、等)、まるで破損はなかったかのような処置を行うのは「だまし」だと思う、というのが私の考えです。
 そういえば、大学の先生から聞いた話ですが、どこかの(多分アメリカの)博物館でネイティブ・アメリカンの工芸品が損傷が激しかったので修復することにしたそうです。そうしたら、その工芸品が属する部族のお年寄りが、「すべてのものは自然に還る運命。その品も既にその道を歩んでいるのに、無理やり人間の力でこちら側に連れ戻そうとするなんて」と嘆いたそうです。腐っているものは腐るままにしておきなさい、諸行無常、ということなんでしょう。それもひとつの考えではあるのです。でも一方で、ここで貴重な文化財を失ってしまうのは、次の世代に対し申し訳がない、せめて今の状態のままで、次世代に引き継ぎたい、というのも尤もなことだと思います。うーん、難しい…。
 と、ここまでは学術的な「修復」のお話です。博物館にあったりオークションに掛けられるような歴史的・文化的価値のあるもののこと。これが一般のご家庭にある、歴史的な価値はそれほどないけど、とても気に入っていたり特別な由来があったりして、壊れてしまったけれどもまた元に戻したい、という場合は、もっと積極的に手を入れて、損傷がわからないようにしてしまうこともアリだと思っています。その線引きが難しいところでもあるのですが。
 いずれにせよ、「修復士(人間、と言ってもいいかも)はどの程度まで作品に介入しても良いか」というのは簡単に答えの出せるものではなく、きっと10人の修復士がいたら10人全員一致の結論に至ることはないでしょう。去年はキトラ古墳、今は高松塚古墳の保存をどうするかで専門家の方たちが多いに頭を悩ませていますが、本当に難しい問題だと思います。
 いつか「つれづれ」でこんなことも書いてみたいなあと思っています。

4月15日(金) 猫をモチーフにした吊りランプが完成しました。全14面、直径40cm高さ30cm位の大型のものです。お得意様からのご注文でしたので、上質のガラスをふんだんに使用しました。良いガラスは色の混ざり方が複雑で発色もとてもきれいです。制作していてもとても楽しいです。ガラスカットを正確に行わないと上部の組み立ての際にガタガタになってしまうので、慎重に各ピースのサイズを調整しました。おかげで組み立てもスムーズに行えました。片手で抱えきれないほどの大きさなので、はんだづけは立ち放しで左手でランプを支えながら行いました。「あと二本、腕が欲しい…」などと願いながら。
 前回ご紹介したパンジーはその後も順調に開花を続けています。ほとんど親ばか状態ですが、もう一度アップさせてください。「サカタのタネ」の回し者ではありませんが、「モルフォ」、お勧めです♪

4月6日(水) 左下は昨年11月の工房だよりでご紹介したパンジー「モルフォ」です。こんなにきれいに咲きました!最初の花が開いたときには、思わずしゃがみこんでしばらく見とれてしまいました。三つ目が開くまで2週間くらいかかったのですが、ここ数日のお天気であれよあれよと蕾が立ち始めました。今までハーブなど放っておいても勝手に育ってしまうような植物ばかりを育てていました。今回は多少真剣に種まきから肥料やりなど「お世話」をしてみたので、愛おしさもひとしおです。今秋も種から育ててみようと思います。できればもう少し早い時期から開花してくれるようにしたいです。
 右は階段踊り場に置いた観葉植物の寄せ植えです。白い花はスパティフィラム、手前の斑入りの葉はラベルを失くしてしまって名前がわからなくなってしまいました(汗)。よく見るものなので、調べてみればすぐにわかるとは思うのですが。飾り鉢はピープル・ツリーというフェアトレードの会社の通販で購入したもので、バングラディシュ製とか。ピープル・ツリーはたまたまカタログを入手して以来、時々衣類や雑貨を買っています。自由が丘にあるお店にもたまに行きます。フェアトレードなので一般の雑貨店で買うよりも価格が高めなこともあるのですが、「いいことしてる」という自己満足が得られるのが嬉しいです。同じ鉢があと二つあるので別の観葉で寄せ植えを作って、順番に日向ぼっこをさせたいと考えています。こんな小さい一鉢があるだけでも、階段の昇降の度にちょっと楽しい気持ちになれるのですから、植物の力って偉大ですね。

4月3日(日) 東京はすっかり暖かくなってきました。我が家では昨年10月に種まきしたパンジーがようやく咲いてきました。開花まで半年近くもかかるとは思ってもみず、だいぶ気をもみました。おそらく欲張って小さい鉢に苗をたくさん植えてしまったのと、今年の予想に反した冬の寒さが災いしたのでしょう。いずれ画像をアップしたいと思います。先月から種まきやら植え替えやらと、毎日のように庭やベランダでせっせと土いじりをしています。お天気が良いのは嬉しいのですが、反面日焼け対策をいっさいせずにいるので、マズイかもしれません。私は顔色が青白いし骨粗鬆症気味なので、日光に当たるのはいいことなんですが、シミが出ては困りますし…。
 さてビーズのランプシェードは、すでに4点のうち2点にご注文をいただきました。毎回最初に売れるのが、この二つのタイプです。わかっているのならもっと多めに作ればいいのですが、私としてはやはり新たな色の組み合わせに挑戦したい気持ちもあります。まだまだいろいろな色合いのビーズがありますので、次回もご期待ください!ビーズのランプシェード012番
ビーズのランプシェード013番

2005年 1月 2月 3月

2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

2003年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月